実際にろくろを回してる様子です。
そのうち動画でもアップしてみようかな。
これは一番の熟練職人さん。このクラスの職人さんになるとあっちゅーまに引きあがります。(ちなみにAKRはドラクエで言うとレベル3程度ですのでお話になりませぬ。)
左足で蹴って回して引き上げるわけですが、下半身を動かしてるため安定しづらく当然のことながら「体の芯」がブレます。
電動の轆轤の場合だとペダル踏むだけで済むので、作り手の体の芯は固定され安定して作れるため、カタチが「整いすぎる」のです。あと回転も一定だし。
しかし蹴り轆轤では回転も一定じゃないしちょっとしたブレも生じます。
結果、職人の息づかい・タイミングが粘土に反映され、ブレも人の手の「味わい深さ」として刻み込まれます。
機械的な造形よりむしろそういう味わい深いカンジの方が、やきものとしては面白いっスよね。ね?ね??
まぁだからといってわざわざブレさせたりはしてませんし、ヘタウマってことでもありません。
テレビや何かで、よくロクロ回しててだんだん中心がズレて、ぐわんぐわんなりながら最後にはぐしゃってなるのがありますが、あれは「ブレ」のいきすぎたパターンですね。
(ていうか単純に中心がとれてないってだけですが)
ちなみにAKRは実は右回し、つまり時計と逆回転が「利き足」です。
なんでかっていうと一言でいうなら「作家としての個性」ということですね。
しかし同時に1職人でもあるため、製品製造のときには左で回して作ってます。
その違いを説明するのは難しいですが、例えて言うなら利き腕じゃない方で字を書く・あるいはボールを投げるくらいに大変なので意外と苦労もしておりまする(≧д≦)